LxL: 夜明けのバンパイヤ

Interview with the Vampire (IWV)


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ラブラブLxL

去って行こう とするルイを引き止めるため、レスタトがクロウディアを仲間にする直前のシーン。レスタトに引き連れられ、 知らずにクロウディアのもとへと歩むルイ。

"Pain is terrible for you," he said... His hand tightened on mine. "Don't turn away from it, come with me."

He led me quickly through the street, turning every time I hesitated, his hand out for mine, a smile on his lips, his presence as marvellous to me as the night he'd come in my mortal life and told me we would be vampires. "Evil is a point of view," he whispered now. "...I want a child tonight...!"

I should have known what he meant. I did not. He had me mesmerized, enchanted...; he was leading me. He was saying, "Your pain will end."

「おまえにとって、苦痛とは堪えがたいものだ。」 彼は、掴んだ私の手を、強く握り締めた。「その痛みから、 逃げようとしないで、俺と来い。」

レスタトは私を連れて、足早に道を進んで行った。私が 戸惑う度に彼は振り返り、優しい微笑みを唇に浮かべながら、手を差しのべてくれる。その存在は、バンパイヤになれる、と告げられた、まだ私が人間だったときと同様、すばらしく思えた。「何が『悪』かなんて、物事の見ようによるんだ」彼はささやいた。「私は、 今夜子供が欲しい!」

その時、気づくべきだったのだ。でも私は、その言葉の意味を理解しなかった。私を導き、「おまえの苦しみは、終わる」と言ってくれる彼に、すっかり魅惑され、心を奪われていたから…。

いとも簡単にレスタトを 信じてしまうルイって、やっぱりレスタトにだまされたいんじゃないか??

しかし、「子供が欲しい」なんて…レスタトさん…;。私には、「罪なんてない。ルイ、おまえの 子供が欲しい」って聞こえる。

いくらルイを引き止めたいからって、「子供が出来ちゃったの」 なんて、反則でしょう(^^;

「夜明けのバンパイヤ」の一番大事なシーンとでも 言えましょうか。
新しく吸血鬼となったルイの、 バンパイヤ・ライフ(笑)の第一歩です。

I was so enthralled with the buttons on Lestat's black coat that I looked at nothing else for a long time. Then Lestat began to laugh, and I heard his laughter as I had never heard anything before.

"Stop looking at my buttons," Lestat said. "Go out there into the trees....and don't fall so madly in love with the night that you lose your way!"

私は、レスタトの黒いコートのボタンにすっかり心を 奪われてしまい、暫くの間そればかりを見つめていた。 そんな私を見て、レスタトは笑いだした。そして、その彼の 笑い声を、私は生まれて初めて聞いた音みたいに、聴いた。

「ほら、俺のボタンに眺め入ってるのも、いいかげんにしな」レスタトは言った。「外のあの木立に行ってこい。うっとり夜に恋なんかして、道に迷わないようにな。」

レスタトの無神経さを散々悪く言ったルイだけど、やっぱりルイだって惚れたんじゃないのー (^^)

そして、レスタトぱぱv新しいおもちゃを貰ってはしゃいでる子供を、微笑んで見守ってるようですv

そういえば、バンパイヤの "fledgling" (直訳すれば、「雛」 なんだけど…;)とは、邦訳ではなんと呼んでるのでしょう?

(しっかしこのコーナー、無責任ながらも、抜擢した文章の 前後左右《笑》を全く無視しちゃってもいいって言うのは、 選んでる方の私にとっては、中々の魅力です。あははは…;)

何年間、アルマンと二人で旅していたルイは、彼からレスタトがまだ生きていることを、打ち明けられます。

Lestat...had aroused in me feelings which I hadn't wished to confide in anyone, feelings I'd wished to forget, despite Claudia's death. Hatred had not been one of them.

...When I heard this now from Armand it was as if the veil that protected me were thin and transparent, and though it still hung between me and the world of feeling, I perceived through it Lestat, and that I wanted to see him again.

《バンパイヤ劇場に現われた》レスタトは、クロウディアの死にも関わらず、誰にも 告白したくなかった感情を、忘れたかった気持ちを、私の心にかきたてた。憎しみは、なかった。

今、アルマンから《レスタトが生きていると》 聞いたとき、それはまるで私を守っていたヴェールが、 薄く、半透明な物でしかなかったようであった。 そしてそのヴェールが、いまだに感情の世界と私の間を、隔てていてるにせよ、その反対側にレスタトがいること、再び彼に会いたいことを、私は認知した。

(;;)クロウディアの死で、感情を捨てたと思っていたルイ。 でもそれは眠っていただけで、ただ単にクロウディアの死から立ち直るための、ルイの防衛機構だけだったはず。

彼の「人間の心」を、 目覚めさせることが出来るのがレスタトだけだなんて、 いや~ん、なんかステキ…(*^^*)ルイって、 生きてる自覚を、レスタトなしじゃ持てないのか…。

20世紀に再び目覚めたBrat Princeと再会した時こそ、 期待は満たされたましたねぇ。(^^)

嗚呼~、「メムノック」からもはよ立ち直ってくれー、レスタトっ。

ルイ嫌がらせ真っ最中のレスタト。でもルイ、さすがに扱いなれてる…。

'I wish you would play the music,' I said softly, unobtrusively, but as persuasively as possible. Sometimes this worked with Lestat. If I said something just right he found himself doing what I'd said. And now he did just that.

「それより音楽の続きを弾いてくれないの?」私は、控えめに、なおかつ誘うように、そっと言った。時々うまくいくのだ。ちょうどいい口調で言えば、レスタトは無意識に、言うとおりにしてくれる。今回もそうだった。

あははは、さすがルイ。だんなの扱い方をしっかり心得てる!操られてることに気づかないレスタト、得意になってるけど、かなりまぬけだ(笑)。がんばれ、ルイ!

クロウディアの死後、ニューオリンズでレスタトに会いに行くルイ。
目の前のボロボロのレスタトに衝撃を覚えながら、ふと昔のレスタトを思い出す。

I had a vision of him from long ago, that tall, stately gentleman in the swirling black cape, with his head thrown back, his rich, flawless voice singing the lilting air of the opera from which we'd only just come..., his large, sparkling eye catching the young woman who stood by, enrapt, so that a smile spread over his face as the song died on his lips, and for one moment...all evil seemed obliterated in that flush of pleasure, that passion for merely being alive.

昔の彼の幻を見た。

黒いマントを上背のある身体にふわりとまとい、今見てきたばかりのオペラのアリアを、頭をのけぞらせ、朗々と歌う、堂々とした紳士。

きらきらした大きな瞳が、通りすがりの若い女性の恍惚とした眼を捕らえると、歌が途絶え、満面の笑みがその顔に広がった。

その瞬間だけ、突然の喜びに、ただ生きてることに対する情熱に、この世に悪が存在するなど忘れ去られていた。

…すごい切ない…。

クロウディアも灰と化してしまい、レスタトもボロボロで、昔の大切な「家族」の面影はすっかり消え失せてしまってる。心には虚しさしか残らないルイ。でもこんな情けないレスタトを見ても、ふと昔の彼を思い出してしまうなんて、それだけ鮮明に、あの太陽のようなレスタトの姿が彼の脳裏に切り刻まれていたんだろうなぁ…。うるうる。

(マイナーかな?イメージがね、「モーリス」の最後のシーンで、クライブが窓を閉じようとして、ふと、学生のころのモーリスが「またな」って手を振って去る姿を思い出すところ。お互い生きてる限り二度と会えない、失ってしまった人を思い出すなんて…切なすぎだぁっ、あうぅぅぅぅぅ。しかもその思い出を忘れようと、窓を閉めてしまうクライブ…悲しすぎよー。号泣。

…はっ、そういえばバンパイヤを語ってるんだったっけ;)

バンパイヤとしての初夜(初昼???)、さっそくの試練がルイを迎える…。いろんな意味で、有名なシーン(笑)。

'Now, I'm getting into the coffin,' he finally said to me in his most disdainful tone, 'and you will get in on top of me if you know what's good for you.'

And I did.

「俺はこの棺おけに入る。」

痺れを切らした彼は、ついに、軽蔑をたっぷりとこめた声で言った。

「そしておまえは、俺の上に入るんだ。自分のために何がいいかわかってるならな。」

そして、私はその通りにした。

うっきーっ (*^o^*) ちょっとシャイなルイをモノにするには、ちょっと強引にいったほうがいいのねvv レスタトもよく心得てるなぁ。

しかしルイ…いったいこの初夜(昼??)に、何が起こったんだ???(さぁ、みんなで楽しく妄想突入!レッツ・ゴー!)