彼自身言っていたように、ニッキーの心の中は「闇」です。 この世の存在は無意味だと、本当に信じきってるようです。 その「闇」を恐れなどせず、むしろ皮肉一杯に笑って受け入れてる ニコラは、自滅的、通り過ぎて、究極のマゾ、とでも言えましょうか。 自分の道を進むことを、頑固な父親に阻まれても、哀しんだり する以前に、自分の悲観論が裏付けされたことをかえって 喜んでしまいます。
まるで cut off your nose to spite the face という諺の通りですが(「自分の顔を懲らしめるために、鼻を切る」 …要するに、顔をあざ笑うために自分の鼻を切って しまっても、結局損するのは自分、ってことですが、 日本語でも適当な諺ありませんか?)、結局これは、 傷つけられるのが怖くて築き上げてしまった、彼なりの 自己防衛だったのでしょう。