Marius's History

1世紀、ローマ帝国の第一代皇帝アウグストゥスの時代に生まれる。 元老院議員の私生児として、裕福な家庭でのびのびと育つ。嫡出子の 半兄弟たちと違って、議員の息子としての義務もなく、好きな学問に浸る。

文学や歴史に囲まれて幸せに日々を過ごすマリウスであったが、そんな彼の 人生は、40歳の時、大きく変わってしまうのだった。ガリア人の ドルーイド僧マエルにさらわれ、彼等の「神」(実はバンパイヤ)に 吸血鬼にされてしまう。この木立の神(?)は、何故か真っ黒焦げに なっており、その理由をマリウスに突き止めて欲しい、と申し渡す。 彼の話によると、世界中のバンパイヤがある日突然、謎の炎に襲われ、 強力なバンパイヤのみ生き残ったというのだ。

木立の神は、マリウスを吸血鬼にした直後、ドルーイドたちによって 火の中に投じられて滅亡するが、マリウスはその隙を狙って脱出し、 エジプトへと下だる。そしてエジプトで、全バンパイヤの父母に等しい エンキルとアカシャの存在を知る。二人を管理する老バンパイヤの話では、 あの謎の炎は、何者かが二人を陽の光にさらしたのが原因だ、と言うのだ。 しかし実は「何者か」というのは、その老バンパイヤ本人だということが 判明。マリウスを殺そうとする老バンパイヤの前に、動くアカシャが 現われ、老バンパイヤをかわりに殺してしまう。

マリウスは、また動かなくなってしまったアカシャに血を分け与えてもらい、 それから何世紀にも渡り、二人のおもり役を勤めることに。(それにしては、目覚めた時のアカシャの仕打ちあまりにも酷かったので、偉く プライドを傷つけられ、怒ってました、マリウスさん。)

彼がまずアカシャとエンキルを連れて行ったのは、ローマ帝国の東の首都とも 言われるAntiochだった。そこで偶然、人間の頃ローマで知り合い、 惹かれ合っていたパンドラと再会。始めはバンパイヤなどにするつもりは なかったマリウスだが、結局彼女の命を救うために挫折してしまう。 二人はその後数百年間、ともにアカシャ達に仕えるが、日々口論がひどくなる 一方。当時の政局も不安定で、自身や女王たちの身に危険を感じたマリウスは、 ある日、アカシャとエンキルを連れて、パンドラの前から姿を消したのだ。

そしてマリウスは人間達に紛れての生活を続ける。 15世紀には画家として暮らしていたが、そんな時アルマン を売春宿から見受けする(…って言うんでしたっけ)。彼をバンパイヤに する前に、もう少し成長するのを待つマリウスだったが、ついに待ちきれず (それとも危険を薄々気づいていたのか)、アルマンを闇へと引き込んで しまう。その直後、「闇の子供達」が「護られるべき者」の居場所を 知ろうと、マリウスの館を襲撃し、アルマンをさらって行ってしまう。 放たれた炎の中、皆てっきりマリウスが死んだと思い込んでしまうが、 それを利用してマリウスはアカシャたちの隠れ家を移し、自分の存在を うやむやにしてしまう。

しかし18世紀後半、ただの伝説と言われるようになった彼を、 レスタトが捜し求めていることを知り、 カイロで地に潜ったレスを迎えに行く。そしてレスを地中海の孤島にある隠れ家へ連れて行ってアカシャ達に会わせ、バンパイヤたちの 存在や発端について、自分が知ってる限りのことを教える。

レスと別れてからのマリウスの足取りははっきりしていないが、 1985年にはシベリア(?)でアカシャ達の世話をしている。ある日、 レスの歌声でアカシャが目覚めてしまう。驚くマリウスを半殺しに してから、彼女は屋敷を破壊し、レスの元へと去って行った。 氷の下に封じ込められたマリウスは、痛みや寒さに耐えながら、必死に 世界中のバンパイヤへ危険信号を送り続ける。

漸くサンティーノに付き添われたパンドラに救助されてから、マハレの ソノマ屋敷で生き残ったバンパイヤたちと合流。ここでアルマンと 静かながらも感動的な再会 vvvv(好きよー、ここ。) 最終的にはマイアミでみんなと暫く本など読みながら、くつろいでたようです。 (すごくいいかげんな終わり方で、すみません。)

Updated August 21, 1998