結にまとめたい、スタトの経歴

18世紀後半の、フランス・オーベルニュの 田舎貴族(侯爵の末息子)。まるで中世紀そのままの生活をし、頭の中も 廃退的な、父や兄達には疎んじられ、そんな人間に囲まれた毎日から 逃れたくてたまらないレス。母ガブリエルだけが 理解者。ある冬の日、彼は一人で狼8匹を殺すが、これを期に、彼の中の何かが 変わってしまう。裕福な商人の息子で、ヴァイオリン弾きのニコラ・ド・ランファン(?) と出会い、二人でパリへと逃げる。役者として道を切り開こうとするレスは、 ある日老バンパイヤ・マグナスによって、バンパイヤにされてしまう。以後、 傷つき心配するニッキーにも会わずにいるレスのもとへ、死に間際の ガブリエルが訪ねて来る。気が強く、死ぬことを恐れるガブを、レスは仲間にする。

調度その頃、パリの墓地に住む、アルマン率いる「闇の子供達」 と対立しているが、そのいざこざに巻き込まれてしまったニッキーを、 やむなくバンパイヤにしてしまう。アルマンのカブンはばらばらになり、 レスは気が狂いかけているニッキーのために「バンパイヤ劇場」を開設してから、 アルマンをそのリーダーとして残し、1780年、ガブと共にヨーロッパの旅へと出る。

1789年、エジプトに辿り着く。この時、ガブはレスのもとから去るが、 落ち込んで暫く眠りに着くレスを、マリウスが迎えに 来て、レスに自分の強力な血を分け与える。その後マリウスはレスを、 全バンパイヤの母と父に等しいアカシャとエンキルのもとへ連れて行く。 ここで、アカシャの血を飲み、レスはさらにパワーアップ。

マリウスと別れた後、レスは新大陸アメリカへ。1791年ルイと出会い、 「運命的な」恋をし、仲間にする。数年後には、ルイを自分のもとに 引き止めておくため、クロウディアを作るが、 彼女に「殺され、」復活して戻ったら今度は火事に合って、焼かれる。

アカシャやマリウスの血のおかげで、死は免れたものの、完全には 回復できず、アルマンに血を分けてもらおうと、再びパリへ。 しかしアルマンに拒まれ、おまけにルイを劇場のバンパイヤ達から「救う」 ため、クロウを犠牲にしてしまうハメに。

ルイには嫌われ、アルマンにまんまとだまされ、極めつけには塔の てっぺんから突き落とされるレス。すっかり弱り、しょげかえってしまった 彼は、ニューオリンズへと戻るが、暗い、しめった年月を過ごし、 ついに1929年には地に潜る。

1984年、目覚めたレスは、ロック歌手に。ルイとも再開し、 幸せなレスちゃんだけど、彼の歌のパワーでアカシャを目覚めさせてしまう。 世界中のバンパイヤの注目を浴びたコンサートの後、ガブとも再開するが、 その明け方、アカシャにさらわれてしまうレス。

以後暫く、アカシャの意のままに世界中を飛び歩き、人間の男共を殺していく。 最終的には、アカシャのビジョンには合意し兼ね、彼女の命を救える立場に あったにもかかわらず、ルイやガブ達バンパイヤを選んで敢えて手を出さなかった。

このあと、一度人間に戻ってしまうレスさん。ラグラン・ジェームズという 男に、「一日だけ肉体を交換しよう」なんて言われて、まんまとバンパイヤの 身体を盗まれてしまうレスタト。ルイでさえ彼を助けようとしてくれない中、 タラマスカのデビッド・タルボットだけが協力してくれた。おかげで自分の 身体を取り戻したレスだけど、この事件の結果、デビッドを吸血鬼の仲間に してしまう。

そして「メムノック」へ。悪魔を名乗るメムノックに、レスタトの力を貸すよう、 説得されようとする(変な日本語…;)。天国や地獄を始め、色々な世界を 見せられたレスタトは、「偽りの王子」とも呼ばれるメムノックを信じるべきか否か、 散々悩むのだが…。(これ以上は、一応書きません;)結果的に、レスタトは ものすごい欝に苦しみ、いまだ立ち直ってないようです(^^;

Updated August 21, 1998